BW600NT/R(Brawler)


製造番号がL78(1978年12月期出荷)で始まるナチュラル・カラー、ローズ指板、T.S.ビブラート付きのブローラー。カタログに掲載された写真にこの仕様がなく、ギター・グラフィックVOL.5の掲載機もメイプル指板だったために見慣れない感じがする。トップはブックマッチのシカモア、バックは3ピース単板のアッシュでウエスト・コンターを持つ。同時発表のGOllのボディ材が「セン」とされたことを考えると、こちらは純粋にアッシュが使われたと考えられる。ネックはメイプル3ピースでヘッドの両側には耳貼りが追加され、ヘッド・サーフェイスにはボディに合わせたシカモア化粧板が用いられている。ピックアップ自体はGOllと共通だが、フロント側のヨークはノコギリの歯のようにギザギザの成形。ラミネートされたナットの幅は43.5ミリを越え、スケールは通常の314(ミディアム)。ショートスケールだったのは開発機の方で、市販型の弾き心地はごく一般的なもの。コントロールは2VOL、1TONEで、ミニSWは両ピックアップ使用時のフェイズ・コントロールになっている。重量は3.4Kg(弦・アーム込み)と軽量だ。




●BW600が「コンパクトなギター」と言われる由縁をあらためて検証してみた。ブローラー(市販型)の全長はおよそ950ミリ(エンドピンを含まず)。同様の計り方でストラトが970ミリ、レスポールが985ミリ(ともにUSAカスタムショップ)であることから、それなりには短いと言える。やはり「コンパクト」とされたMR600は975ミリだった。巨大な印象を受けるBG800(ブギー)で1000ミリ、同時発表のGOllが995ミリ。取り回しが良い印象が強いMG600(グレコ:1975年)は980ミリだったが、これは極端な軽量(2.8kg)が原因のようだ。「たかが5センチ されど5センチ」といったところだろう。スタインバーガーなどのヘッドレスギターは当時まだ存在しなかったので、ペグ配置が3対3スタイルだったころのブローラー・プロトは非常にコンパクトな印象があっただろう。